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老眼鏡がいらなくなる?

戸田郁子・南青山アイクリニック院長

 老眼とは、カメラのレンズのような役割をしている目の水晶体が、加齢で弾力を失って厚さを変えられなくなり、近くのものにピントが合わせられなくなって起きる「ピント調節障害」である−−。この連載の第1回でそのようにお伝えしました。つまり、年を重ねたら誰もが避けられない老化現象の一つで、平均して45歳前後で老眼鏡が必要になります。「本や新聞など近くの細かい字が読みづらい」「ぱっと遠くを見たり、近くを見たりした時に、ピントが合わない」。このような老眼の症状を放置していると、眼精疲労が重なって、頭痛や肩こり、食欲がなくなるなどの体の不調が表れることもあり、軽く見てはいけません。矯正方法には老眼鏡、コンタクトレンズ、そして手術があります。手術を受けると、老眼鏡のいらない快適な生活が待っているのでしょうか。南青山アイクリニック(東京都)の戸田郁子院長に、ニーズが高まっているという老眼の手術や注意点を聞きました。

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南青山アイクリニック院長

とだ・いくこ 筑波大学卒業、東京慈恵会医科大学眼科、慶應義塾大学眼科学教室に入局。ハーバード大学眼研究所でドライアイの重症型であるシェーグレン症候群の基礎研究に従事した後、97年から南青山アイクリニック院長。専門はレーシックを含む屈折矯正手術。