アスリートドクターに学ぶ 健康エクササイズ

体を動かさないと60〜70代にツケがまわる

順天堂大学女性スポーツ研究センター
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 みなさんは日常生活の中で体を動かしたり、スポーツを楽しんだりしているでしょうか。この連載では、中高年が美しくより快適に生きるため、スポーツ医学の視点から健康な体づくりに役立つ最新情報をお届けします。ご協力いただくのは、女性アスリートが常に最高の状態で競技に臨めるよう、コンディション管理について研究している「順天堂大学女性スポーツ研究センター」のプロジェクトメンバー。第1回はエクササイズと健康について、東海大体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科教授の萩裕美子さんに聞きました。【聞き手=医療ライター・阿部厚香】

 体を動かすことは好きですか? 跳び箱が跳べなかった、鉄棒の逆上がりができなかった……。子供の頃、体育の授業にこんな思い出がある人は、その後の人生でも「自分は運動神経が鈍い」「スポーツは苦手」と思い込みがちです。しかし、スポーツ本来の目的は、リフレッシュして人生を楽しく充実させることにあります。私は、大学で「生涯スポーツとレジャーでいかに生活の質を高めるか」という研究をしてきました。スポーツやエクササイズも「レジャー」の一つ。本来は楽しいもので、やる気になればいつからでも始められます。

 とはいえ、40〜50代の働き盛りの時期は、仕事を優先して健康のことは後回しという人も多いのではないでしょうか。でも、デスクワーク中心の不活発な生活は、体をどんどん退化させます。体を動かすことに価値を感じていない人も今は気づかないでしょうが、そのツケは60代、70代になってどっとやってきます。というのも、体を動かさないと筋肉がどんどん減ってしまうからです。減少量は1年で1%、10年で10%、30年…

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順天堂大学女性スポーツ研究センター

研究の視点から女性アスリートのコンディション管理を支援するため、2014年に設立された。学内と学外から医学とスポーツ健康科学の専門家が参画して女性アスリートを支援する方策や環境整備などを研究している。同年10月には、国内初となる「女性アスリート外来」を東京と千葉にある2か所の順天堂大学付属病院に開設。医師による診療や試合に向けたコンディションづくりのアドバイスなども行っている。センターウェブサイト