実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

感染症対策の日韓比較〜韓国が進んでいること〜

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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 2015年3月27日、WHO(世界保健機関)は日本を「麻疹(はしか)を排除した国」と認定しました。同時に排除が認定されたアジアの国はブルネイとカンボジアです。では、韓国はどうなのかというと、実は06年にすでに排除認定されています。しかも皮肉なことに、その翌年つまり07年には日本で麻疹の大流行が起こりました。麻疹対策については韓国の方が9年進んでいたということになります。

 韓国が日本より先を行っていたことは理解できたとしても、日本がブルネイやカンボジアと同時と言われて腑…

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト