無難に生きる方法論

地球温暖化で暑さのリスクも急上昇

石蔵文信・大阪大学招へい教授
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 地球温暖化の影響で日本の夏も年々過ごしにくくなっている。一部の地域では最高気温が40度に達する勢いだ。熱中症の患者さんも急激に増え、拘置所で収容者の男性が死亡したとの報道もある。確かにエアコンがなければ、多くの弱った高齢者は命の危険があると言っても大げさではないだろう。

2050年の暑さ関連死は2.5倍増加!

 さて、英国でも事情は同じで、温暖化が進み、暑さによる死亡率の上昇が懸念されている。London School of Hygiene & Tropical Medicine のShakoor Hajat氏らが、英国での気候変動が公衆衛生に及ぼす影響を推測したところ、2050年までに暑さに関する死亡が現在から約257%(約2.5倍)増加するという結果が出た(2014年2月のJ Epidemiol Community Health オンライン版)。調査の方法は、過去に平均を大きく上回る暑さ、寒さとなった時の死亡率を評価し、英国気象データセンターの気候予測と英国統計局の人口予測から、将来の暑さ及び寒さによる死亡者数を予測している。その結果、英国のどの地域でも気候変動による死亡者は増え、特に85歳以上の高齢者のリスクが高かったという。

 気温が1度上昇すると死亡率が2.1%、気温が1度低下すると死亡率が2.0%上昇するらしい。ただ、温…

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石蔵文信

大阪大学招へい教授

いしくら・ふみのぶ 1955年京都生まれ。三重大学医学部卒業後、国立循環器病センター医師、大阪厚生年金病院内科医長、大阪警察病院循環器科医長、米国メイヨー・クリニック・リサーチフェロー、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻准教授などを経て、2013年4月から17年3月まで大阪樟蔭女子大学教授、17年4月から大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。循環器内科が専門だが、早くから心療内科の領域も手がけ、特に中高年のメンタルケア、うつ病治療に積極的に取り組む。01年には全国でも先駆けとなる「男性更年期外来」を大阪市内で開設、性機能障害の治療も専門的に行う(眼科イシクラクリニック)。夫の言動への不平や不満がストレスとなって妻の体に不調が生じる状態を「夫源病」と命名し、話題を呼ぶ。また60歳を過ぎて初めて包丁を持つ男性のための「男のええ加減料理」の提唱、自転車をこいで発電しエネルギー源とする可能性を探る「日本原始力発電所協会」の設立など、ジャンルを超えたユニークな活動で知られる。「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」など著書多数。