
米ハワイ大学のTao Yan氏が海水浴に関して衝撃的なデータを公表した(2015年6月30日Environmental Science & Technologyオンライン版)。
ハワイのビーチ、美しい砂浜に実は……
ハワイのビーチで、砂と海水に含まれる大腸菌などの細菌の量を調査したところ、砂に含まれる細菌は海水の10〜100倍多いことが判明した。その原因は細菌が減る速度が、砂の方がかなり遅いためらしい。砂に付いたバイオフィルムというヌメリのような膜が細菌を守る役目をするほか、殺菌作用のある日光が砂の中には届きにくいということが、細菌を生きながらえさせる結果につながっているらしい。
今年、東京都江戸川区・葛西海浜公園に、都心としては約50年ぶりとなる海水浴場がオープンした。高度経済成長期の1960年代以降、東京湾の水質が悪化して、島しょ部を除き東京から海水浴場は姿を消した。同公園では2013年から期間限定で遊泳可能になったものの、顔を海面につけてはいけないという訳のわからない条件付きであった。このたび、水質が改善されてめでたく顔つけOKの「海水浴場」として認められたらしい。…
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大阪大学招へい教授
いしくら・ふみのぶ 1955年京都生まれ。三重大学医学部卒業後、国立循環器病センター医師、大阪厚生年金病院内科医長、大阪警察病院循環器科医長、米国メイヨー・クリニック・リサーチフェロー、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻准教授などを経て、2013年4月から17年3月まで大阪樟蔭女子大学教授、17年4月から大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。循環器内科が専門だが、早くから心療内科の領域も手がけ、特に中高年のメンタルケア、うつ病治療に積極的に取り組む。01年には全国でも先駆けとなる「男性更年期外来」を大阪市内で開設、性機能障害の治療も専門的に行う(眼科イシクラクリニック)。夫の言動への不平や不満がストレスとなって妻の体に不調が生じる状態を「夫源病」と命名し、話題を呼ぶ。また60歳を過ぎて初めて包丁を持つ男性のための「男のええ加減料理」の提唱、自転車をこいで発電しエネルギー源とする可能性を探る「日本原始力発電所協会」の設立など、ジャンルを超えたユニークな活動で知られる。「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」など著書多数。