消化器がんと闘う医師 その名も小高雅人!!!

あなたや家族が「がん」だと分かったとき

小高雅人・佐野病院消化器がんセンター長
  • 文字
  • 印刷

 皆さんは、ご自身や大切な家族が、がんであることがわかったとき、どうされますか?

 今回は、皆さんの大事な家族やご自身ががんになったとき、皆さんの考えるべきこと、なすべきことについて考えていきたいと思います。少しでも参考にしていただければ幸いです。

 がんと診断された直後は、悲しみ・怒り・自責の念などさまざまな感情にさいなまれ、多くの患者さんは混乱に陥ります。そのため、詳しい病状のことや、具体的な治療の予定について、落ち着いて聞くのは難しいものです。その場合には、日をあらためて受診する、あるいは自身で背負い込まず、家族や親しい人と一緒に話を聞くようにすることで、冷静に受け止めることができるかもしれません。場合によっては、家族や親しい人に、今後の治療の見通しや病気についての情報を集めてもらう、全国のがん診療連携拠点病院などに設置されている「がん相談支援センター」に相談する、などの方法も検討してみましょう。

 そして、病院で医師と話し合う際には、どのようなことを聞くのかあらかじめ、メモなどに書き出しておくのもいいでしょう。もし、何を聞けばいいのかわからない場合には、国立がん研究センターが開設しているサイト「がん情報サービス」などに患者さん向けの資料がありますので、参考にするのもいいと思います。インターネットではほかにも多くの情報が簡単に手に入りますが、中には間違った情報も含まれていますので、注意が必要です。

 また、実際診察を受けている際には、どのようなことを聞いたのかを後で見返すことができるように、詳しくメモを取ったり、ICレコーダーで会話を記録したりすることも重要です。治療や今後の生活について考えるときには、担当医が「話したこと」やご自身が「聞いて理解したこと」も書きとめてみることで、より具体的に自分の状態を把握し、これから取り組むべきことについても知ることができるでしょう。

この記事は有料記事です。

残り742文字(全文1539文字)

小高雅人

佐野病院消化器がんセンター長

こたか・まさひと 大阪府生まれ、1997年高知医科大学(現・高知大学医学部)卒業。同大学付属病院第1外科、高知県立中央病院(現・高知医療センター)外科、国立がんセンター(現・国立がん研究センター)東病院大腸骨盤外科などを経て、2006年から佐野病院消化器センターに勤務。13年同病院消化器がんセンター長に就く。専門は胃がん、大腸がんの手術と化学療法、その他の消化器がん治療。