
前回紹介した「ワンクッションコール」に関連して、もう一つエピソードを紹介させていただきます。
医師用住宅は診療所のすぐ隣
現在、私は診療所医師住宅という沖縄県に建てていただいた家に住んでいます。とても広くて快適なのですが、一つ難点があります。それは医師住宅の場所です。なんと診療所のすぐ隣に建っているのです。通勤時間は数十秒、島の人なら誰でも医師がどこにいるか分かるという利点がある半面、医師のプライバシーが守られないという面もあります。
特に夜間の時間外診療の時が大変です。ほとんどの島民の方は、ワンクッションコールのシステムを理解されており、役場を通して受診してくれます。しかし一部の島民の方が今でも、直接診療所医師住宅に来られます。インターホンを押すだけならまだしもドアを何度もたたく人、お酒を飲んで大声で呼ぶ人などもいます。本当に患者さんが大変な状態で、すぐに駆けつける必要がある時は仕方がないですが、その多くが急を要しないのが現…
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連載:孤島の小さな診療所から
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