孤島の小さな診療所から

離島の医師のプライバシーって?

太田龍一・沖縄県立南部医療センター付属南大東診療所長
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南大東島の中心街、在所(ざいしょ)地区。行政機関、商店、飲食店などのほぼ全てがここに集中し、北大東島も含めた大東諸島最大の繁華街となっています=筆者提供
南大東島の中心街、在所(ざいしょ)地区。行政機関、商店、飲食店などのほぼ全てがここに集中し、北大東島も含めた大東諸島最大の繁華街となっています=筆者提供

 前回紹介した「ワンクッションコール」に関連して、もう一つエピソードを紹介させていただきます。

医師用住宅は診療所のすぐ隣

 現在、私は診療所医師住宅という沖縄県に建てていただいた家に住んでいます。とても広くて快適なのですが、一つ難点があります。それは医師住宅の場所です。なんと診療所のすぐ隣に建っているのです。通勤時間は数十秒、島の人なら誰でも医師がどこにいるか分かるという利点がある半面、医師のプライバシーが守られないという面もあります。

 特に夜間の時間外診療の時が大変です。ほとんどの島民の方は、ワンクッションコールのシステムを理解され…

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太田龍一

沖縄県立南部医療センター付属南大東診療所長

おおた・りゅういち 大阪府出身。2004年大阪市立大学医学部入学。同大学卒業後、10年から沖縄県立中部病院プライマリケアコースで研修。13年から現職。人口約1400人の南大東島で唯一の医師として、島民の日常的な健康管理から救急医療までを一手に担う。趣味は読書とランニング。毎年秋に開かれる島の運動会、駅伝大会への参加を目指し、鋭意トレーニング中。