実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

誤解だらけのB型肝炎ウイルス(2)

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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最善の対策はワクチン接種

 B型肝炎ウイルス(以下HBV)への最善の対策はワクチン接種に他なりません。HBVは医療行為でも簡単にうつりますから(実際ワクチンがなかった時代には患者から感染し命を落とした医療者は少なくありません)、医学部や看護学校では、学生が入学すると直ちにワクチン接種を行っています。

 私が院長をつとめる太融寺町谷口医院(以下谷口医院)は大阪の都心部にあり、周囲にいくつか看護学校や歯科衛生の学校があることから毎年新入生が入学する3〜4月にHBVワクチンの希望者が増えます。HBVのワクチンは希望すれば直ちに接種できるわけではありません。まず感染していないことを確認する検査が必要になります。谷口医院ではこの検査で初めて感染していることが分かるという人が全体の1%程度います。

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト