実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

誤解だらけのB型肝炎ウイルス(3)

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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実際の症例から

 今回は太融寺町谷口医院(以下「谷口医院」)で診療したB型肝炎の症例について紹介したいと思います(ただし、本人が特定できないように似たような症例を組み合わせてまとめています。もしも似たような人を身近に知っていたとしてもそれは単なる偶然だと考えてください)。

【症例1】40代男性 販売職

 献血をおこなった数週間後に「B型肝炎の可能性がある」という通知が届いたとのことで会社の近くにある谷口医院を受診。採血をおこなうとHBs抗原がわずかに陽性。精密検査から急性B型肝炎確定。

 この症例が興味深いのは感染した直後に献血に行っている、ということです。日赤の検査結果をみるとHBs…

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト