前回は、脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞のリスク因子となる血中ホモシステイン値と葉酸の関係についてご紹介しました。今回は、これら生活習慣病の予防のために、葉物野菜に加え摂取してほしい「魚」や「クルミ」などに含まれる大切な油についてお話しします。

期待されるオメガ3脂肪酸の生活習慣病予防効果

 生活習慣病と切っても切り離せない関係にあるのが、肉や魚に含まれる脂質です。食品中の脂質を構成している主な成分は脂肪酸です。ただし、主菜として献立に並ぶたんぱく質(肉、魚、卵、大豆)に含まれる脂肪酸の種類は同じではありません。それぞれが異なる種類の脂肪を含んでおり、体に与える作用も異なります。

 私たちが食事から取り入れているさまざまな種類の脂肪酸は、体内で約60兆個の細胞の膜を形成するととも…

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細川モモ

予防医療コンサルタント/一般社団法人ラブテリ代表理事

ほそかわ・もも 10代で両親が末期がん患者になったことから予防医療に関心をもち、以後7年間、サンフランシスコやニューヨーク、ロンドンに通い続け、大学や学会に定期的に参加。2009年春に、日本で“知るべき知識と得るべき機会を普及することで大衆の健康を守る” Pablic Health を普及させるため、医療・健康・食の専門家によるプロフェッショナルチーム「Luvtelli(ラブテリ) Tokyo&NewYork」を日本とニューヨークで発足させ、大学、病院、企業などと共同で研究、論文発表を続けている。特に先進国の中でも日本が深刻な状況を陥っている低出生体重児と不妊症の予防に力を入れ、「卵巣年齢共同研究プロジェクト」「高崎妊婦栄養研究」などの共同研究を実施してきた。14年には三菱地所と共同で東京・丸の内に「まるのうち保健室」をオープンし、「働き女子1000名白書」をまとめる。自費出版の「Luvtelli 基礎栄養学本」「Baby Book ⅠⅡ」は累計35万部を突破。11~15年、ミス・ユニバース・ジャパン・オフィシャルトレーナーとして株式会社タニタとともに取り組んだ「健康美」指導をまとめた著書「タニタとつくる美人の習慣」(講談社)は7万部を突破した。農林水産省「地域食文化活性マニュアル検討委員会」委員。