「えっ、肺にですか」。私の声は急に重くなった。それは2年半前に大腸がんの手術をし、半年ごとの定期検診のCT(コンピューター断層撮影)で「肺に転移している」と、病院の先生から告げられたからだ。
それからの1週間、私の心は梅雨空のように憂鬱だった。常日ごろ悪いことが身に起きた時は運命だと思い、いくら悩んでもなるようにしかならないと思っている。その後セカンドオピニオンで別の病院に転院し、抗がん剤治療の真っ最中。良くなるだろ…
この記事は有料記事です。
残り317文字(全文528文字)
投稿にはログインが必要です。
読者投稿
毎日新聞紙上、ウェブサイトなどに投稿された読者からの声