医療プレミア特集

男性ホルモンが高い人ほど長生き

中村好見・毎日新聞 医療プレミア編集部
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 前回は、男性ホルモン・テストステロンの低下がLOH症候群、いわゆる男性更年期障害を招き、中高年の男性の不調の重要な原因になっていることを、順天堂大学大学院の堀江重郎教授に聞きました。今回は、性機能だけではなく、男性の健康や寿命にもかかわるテストステロンの働きについてお伝えします。

 男性ホルモンの代表であるテストステロンは一生の間に3回、大きな働きをします。1回目は胎児の時です。男性の性染色体はXY、女性はXXで、医学的に男女の違いは、この性染色体で判断されます。Y染色体上の遺伝子によって胎児に精巣ができて初めて、テストステロンが分泌されます。それを受けて外性器が形成され、外見上も男の子として生まれてくることになるのです。

 2度目にテストステロンの分泌量が多くなるのは2~3歳の時です。このころ、男の子は電車や車などの乗り物に興味を持ち、女の子は人形遊びに関心を示すなど、脳における性の分化が起こります。

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中村好見

毎日新聞 医療プレミア編集部

なかむら・よしみ 1984年生まれ。2008年に毎日新聞社へ入社、高松支局、和歌山支局を経て15年から医療プレミア編集部。幼少時に家族がくも膜下出血で倒れた経験から、医療とそれを取り巻く社会問題に興味を持つ。関心のあるテーマは公衆衛生、根拠と語りに基づく医療など。twitter:@yoshimi_nakamu