病気が逃げ出すサプリ指南

添加物の取りすぎで起こる副作用に注意

丁宗鐵・日本薬科大学学長
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 サプリメントの包装を見ると、原材料名に主成分以外の成分がいくつも表示されています。その中に「賦形剤(ふけいざい)」と呼ばれる医薬品添加物が含まれていることを知っているでしょうか。健康のために不足しがちな栄養素や体によい成分を補っているつもりが、実は有効な成分より賦形剤を多く取っていることがあります。

 賦形剤とは、錠剤や顆粒(かりゅう)剤、散剤(粉薬)などほとんどの医薬品に加えられている添加物です。剤形を安定させて成形しやすくする目的で用いられ、これらはサプリメントの加工にも応用されています。サプリメントの原料は、天然物を素材にした食品が多く、本来なら医薬品のように賦形剤を加えなくてもよいと考えられます。しかし、錠剤やカプセルなどに加工する際、形状や重さを一定にして製品価値を高めるために配合されるのです。

 賦形剤はほとんどのサプリメントに加えられ、重量の半分以上を占めています。そのため、場合によっては賦形剤の取り過ぎによる副作用が起こることがあるので、注意してほしいと思います。

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丁宗鐵

日本薬科大学学長

てい・むねてつ 1947年東京生まれ。医学博士。横浜市立大学医学部卒業。同大学大学院医学研究科修了。79年から81年まで米国スローン・ケタリングがん研究所に客員研究員として留学。日本東洋医学会漢方専門医・指導医。北里大学・東洋医学総合研究所研究部門長、東京大学大学院客員教授、東京女子医科大学特任教授を経て現在、日本薬科大学学長、百済診療所院長。近年の著書に「丁先生、漢方って、おもしろいです。」(朝日新聞出版)、「病気がイヤがる暮し方 江戸式健康心得」(春秋社)、「ガンが逃げ出す漢方力」(ヴィレッジブックス)など。