MMJ編集長のニュースな医学

研究成果、伝える責任感

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 2014年5月に難病法が成立し、医療費助成の対象疾患が56から300程度に拡大した。拡大以前より、助成対象となっている難病の一つに、原因不明の肺疾患「特発性肺線維症(IPF)」がある。IPFは、肺の細胞が傷ついて硬く線維化し、呼吸機能が低下する病気だ。国内の患者数は約1万3000人と推計されているが、治癒の方法はなく、発症後の余命は3〜5年と、治りにくいがん並みに厳しい。現状は、いかに肺の機能低下を防いで生存期間を延ばすかが治療の目標になっている。

 そのIPF治療の新薬の研究成果が発表されると聞き、同月に米サンディエゴで開かれた米国胸部学会議を取材した。米医学誌の権威「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」と「JAMA」の名を冠したシンポジウムで、3題のIPFの研究結果が発表された。

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