医療プレミア特集

「亡くなった人への悲しみを感謝に変えて正当に覚えていく」

西田佐保子・毎日新聞 デジタルメディア局
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米田堅持撮影
米田堅持撮影

 前回は、矢野さんの幼少のころについて、そして普通の人にはあまり参考にならない?健康法についてお話を伺いました。今回は、亡くなったご家族や友人への思い、そして死生観、人生観を語っていただきました。

 --2008年にリリースされたアルバム「akiko」は、矢野さんの死生観が色濃く感じられるアルバムでした。ニューアルバム「Welcome to Jupiter」に収録されている一曲「わたしとどうぶつと。」の歌詞にある「生まれながらのプリンセス」は、矢野さんが一緒に住み、06年に20歳で「大往生」した猫のたびちゃんのことだと思うのですが、猫を含むご家族、そして一緒に演奏されていた忌野清志郎さんやrei harakami(レイ・ハラカミ)さんなど、身近な人々の死をどのように受け止め、そして自分の中でどのように向き合っていったかについて、お聞かせください。

 死は防ぎようがありません。生きたくても生きられない人もいる、これは事実ですよね。そして、身体的に生きられるけれど、でも生きることが難しくなってしまった人もいる。くも膜下出血や老衰など、自分ではどうにもならない事情もあります。その人の人生は、その時点で終わってしまったけれど、生きてくれたことに対する感謝を、すごく、もっともっともっともっと、自分の中で大きくする。亡くなった事実は確かに残念ですし、例…

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西田佐保子

毎日新聞 デジタルメディア局

にしだ・さほこ 1974年東京生まれ。 2014年11月、デジタルメディア局に配属。 興味のあるテーマ:認知症、予防医療、ターミナルケア。