医療プレミア特集

「若いうちから乳がん検診」は有効か

中村好見・毎日新聞 医療プレミア編集部
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 北斗晶さんが乳がんを告白し、「若かろうが年を取っていようが乳がん検診に行ってください」と呼びかけ、乳がん検診を実施している病院への問い合わせが増えているといいます。ただ、日本の自治体などの乳がん検診の対象は40代以上。20〜30代の若い世代の検診は有効なのでしょうか。そして日本のピンクリボン運動の問題とは。誤解の多いがん予防や治療について、前回に引き続き日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授の勝俣範之医師に聞きました。

 −−北斗さんについては、乳がん検診を受けた後にがんが見つかったことも話題になりました。乳がん検診は結局、有効なのでしょうか。

 北斗さんの件に関して、私たちが学ぶべき重要なことがあります。それは「検診には限界があることを知る」ということです。まず、がん検診が有効ながんと、そうでないがんがあります。現在、検診の有効性がある程度科学的に示されているのは「大腸がん」「子宮がん」「乳がん」「肺がん」「胃がん」−−の五つです。さらに有効性が示されているがんでも、北斗さんのように、検診によって100%がんを見つけられるわけではありま…

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中村好見

毎日新聞 医療プレミア編集部

なかむら・よしみ 1984年生まれ。2008年に毎日新聞社へ入社、高松支局、和歌山支局を経て15年から医療プレミア編集部。幼少時に家族がくも膜下出血で倒れた経験から、医療とそれを取り巻く社会問題に興味を持つ。関心のあるテーマは公衆衛生、根拠と語りに基づく医療など。twitter:@yoshimi_nakamu