医療プレミア特集

生命と医療への思索が「鹿の王」を生んだ

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米田堅持撮影
米田堅持撮影

上橋菜穂子さんインタビュー【1】

 異世界を舞台に、人間と自然の織りなす壮大なドラマを描いて人気を集める作家、上橋菜穂子さん。「守り人」シリーズ、「獣の奏者」シリーズなど代表作は世界的な評価を受け、昨年は「児童文学のノーベル賞」と言われる国際アンデルセン賞「作家賞」を受賞した。3年を費やして執筆された最新作にして「本屋大賞」と「日本医療小説大賞」を受賞した「鹿の王」(角川書店)は、謎の病の正体を追う医療サスペンス的な要素を持ちつつ、異文化の交わりを正と負の両面で描く重層的な物語だ。それは文化人類学者である上橋さんが、自身の医療、医学にまつわる体験、思い、そして願いを糧に紡いだかのように見える。作品と創作の背景を聞いてみた。【聞き手=医療プレミア編集長・奥野敦史】

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