新・真健康論

酵素そのものの摂取は不可能

當瀬規嗣・札幌医科大学教授
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 私たちの体では、さまざまな反応が常に起こっています。細胞で物質の代謝が起こり、細胞が活発に活動して、呼吸、循環、消化吸収などが行われ、私たちは生きているのです。命の根源は細胞で行われる物質の代謝なのです。代謝とは物質の出入りのことを指していますが、一方で物質を合成したり分解したりすることも意味しています。細胞での合成や分解といった化学反応を起こすためには、その反応を媒介するものが必要で、その役割を担っているものを酵素と呼びます。

 酵素は化学反応を促進する触媒のような働きを持ちますが、それぞれの化学反応に対して専用の酵素が用意さ…

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當瀬規嗣

札幌医科大学教授

とうせ・のりつぐ 1984年北海道大医学部卒、88年北海道大学大学院修了、医学博士。北海道大医学部助手、札幌医科大医学部助教授、米シンシナティ大助教授を経て、98年札幌医科大医学部教授(細胞生理学講座)に就任。2006~10年、同医学部長。医学部長就任時は47歳。全国に医学部は国公私立合わせて80あるが、最年少の学部長。「40代は驚きで、加速し始めた医学部改革の象徴」と話題になった。専門は生理学・薬理学で、心拍動開始の起源を探求している。