大人のためのスキンケア講座

薬の進歩で 痕を残さない早期治療が可能に

角田美英・かくた皮膚科クリニック院長
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 大人にも悩んでいる人が多い顔のニキビ。痕を残さずきれいに治すには、前回お話ししたようにニキビのごく初期である面皰(めんぽう=毛穴の出口がふさがれ、皮脂が毛穴にたまった状態)の段階で治療を始めることがポイントです。近年、面皰を治す塗り薬を中心に、顔のニキビに効果的な薬が相次いで登場しています。

 面皰を放置しておくと本格的なニキビ、専門的には赤色丘疹(きゅうしん)と呼ばれるものや、うみがたまった膿疱(のうほう)になってしまいます。

 かつてニキビ痕の主な原因は、重症化した赤色丘疹や膿疱といわれていました。しかし、最近の研究では小さな赤色丘疹で数が数個という場合でも、放置しておくとニキビ痕になることがわかってきました。このため、早期の段階である面皰の治療の重要性が指摘されているのです。

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角田美英

かくた皮膚科クリニック院長

かくた・みえ 東京都出身。1988年東京医科歯科大卒業。当初は内科医局に入局するが、皮膚科への転身を決意し、92年順天堂大皮膚科学教室入局。先天性表皮水疱症という難病の研究を行う一方、皮膚科全般の研さんを積んだ。美容皮膚科の専門クリニックで一般皮膚科とは異なる体系の技術、知識を学んだ後、09年に開業。特にニキビ治療と育毛治療の経験が豊富で、医師対象のセミナー等で講師を務めることも多い。美容皮膚科については科学的エビデンス(根拠)があり、効果が実証されている方法のみ取り入れている。かくた皮膚科クリニックウェブサイト