つまみ食い栄養学

たんぱく質 高齢者にも大切

川端輝江・女子栄養大学教授
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 今年4月、厚生労働省はBMI(※)の目標範囲を年齢別に変えました。これまでの「やせ」は、どの年代でもBMI18・5未満でしたが、この値は18〜49歳に限定され、50〜69歳は20・0未満、70歳以上の高齢者は21・5未満が「やせ」に該当することになりました。

 なぜ年齢によって基準が異なることになったのでしょうか? これは、なりやすい病気が年齢によって異なるためと考えられます。高齢者は、免疫力が低下して肺炎などの感染症で亡くなるケースが増えますが、これはやせている人に多く見られます。加齢に伴って筋肉や血管が弱ると、転倒や骨折を起こしやすく、さらに脳出血の恐れも出てきます。一般的に高齢者でやせている人は筋肉量が少なく、その結果、体内のエネルギー消費量も低くなっています。ここに運動不足が加わると、ますますエネルギー…

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川端輝江

女子栄養大学教授

かわばた・てるえ 女子栄養大学栄養学部基礎栄養学研究室教授