認知症110番

見えないものが見える--発言を認めつつ関心そらして

認知症予防財団
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 父(76)は、脳梗塞(こうそく)の後遺症で介護が必要な母(73)=要介護度3=と暮らし、長女の私は同じマンションの別の階に住んでいます。母の介護は父が中心になって行い、在宅介護サービスを利用しています。私は、買い物や話し相手をするようにしています。最近、父は介護疲れなのか、なにも存在しないのに「ほら、猫がそこにいるから気をつけてね」「子供が3人も遊びに来ているからお菓子を出してね」などと言うのです。「どこにいるの」と聞くと指をさすのですが、その先には何もいません。最初のうちは、何か勘違いをしているのだなと思っていたのですが度重なり、何かおかしいと思います。私のように、毎日顔を合わせていると変化に気づかないのかもしれませんが、時々来る妹は「父の顔に表情がなくなった」といいます。物忘れも目立ってきました。これからのことを考えると不安です=神奈川県・娘(49)

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認知症予防財団

認知症の予防・治療に関する調査研究および社会的な介護体制づくり、介護家族への支援活動などを行い、豊かで明るい希望に満ちた長寿社会の実現をめざす公益財団法人です。1990年3月28日、毎日新聞創刊120周年記念事業として毎日新聞社が提唱、医学会や医師会、経済団体連合会などの協力を受け、厚生大臣の許可を得て設立されました。公式サイトhttps://www.mainichi.co.jp/ninchishou/