
皮膚、血管、骨……バリエーション豊かな足の病気
私が院長を務める東京・表参道の「足のクリニック」には、年間約4000人の患者さんが来られます。多くは半年前、1年前から足の痛みに悩み、1~2カ所の医療機関を受診した後、「症状が改善しないから」と受診される方です。診察する側の医師は皮膚、血管、骨などそれぞれ専門領域を持ち、それぞれの視点で足を診ています。診療科で言えば、形成外科、整形外科、血管外科、皮膚科、内科などの医師たちです。
バリエーションに富んだ医師がいるのは、患者さんが抱えている疾患がバリエーション豊富だから、と言えます。日々、診療している疾患をいくつか挙げてみると、外反母趾(ぼし)、ハンマートゥ、足底筋膜炎、変形性足関節症、ハイアーチ、巻き爪、痛風、モートン神経腫、足潰瘍など、多種多様です。
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桑原靖
足のクリニック 表参道院長
くわはら・やすし 2004年、埼玉医科大学医学部形成外科卒業。足に対する悩みを持つ方が多いにも関わらず、足を専門的に診る医療機関はほとんどないという状況に疑問を持ち、2013年、東京・表参道に日本初の足の症状・疾病に特化した「足のクリニック 表参道」(2017年7月に名称変更)を開設。
連載:足のクリニック in 医療プレミア
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