毎年12月〜3月は、ザトウクジラの群れが南大東島の沿岸を訪れます。陸にいながらホエールウオッチングを楽しむことができます=著者提供
毎年12月〜3月は、ザトウクジラの群れが南大東島の沿岸を訪れます。陸にいながらホエールウオッチングを楽しむことができます=著者提供

 病院で医師の診察を受けてお薬を処方された時、病院から処方箋というものをもらうと思います。その処方箋をもって薬局に行き、お薬をもらう。これが今では一般的な流れになっていると思います。病院だけでなく、診療所でもその近くに門前薬局というものがあって、実際に処方薬を受け取るのは診療所ではなく薬局ということが多いと思います。こうすることによって病院や診療所は、たくさんの薬の在庫を抱えることなく、またその管理に時間を取られなくなります。

 しかし、島の診療所はそうはいきません。診療所を受診される全ての患者さんへの処方を診療所内で管理し、実際に処方しています。診療所には医師を含めてスタッフは4人しかおらず、医師以外の3人が手分けをして在庫の把握から注文、運搬まで行ってくれています。薬の在庫が限られるため、診療所では長期分をまとめて処方することは難しく、病状が安定している患者さんでも、月に1回診療所に通っていただいております。

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太田龍一

沖縄県立南部医療センター付属南大東診療所長

おおた・りゅういち 大阪府出身。2004年大阪市立大学医学部入学。同大学卒業後、10年から沖縄県立中部病院プライマリケアコースで研修。13年から現職。人口約1400人の南大東島で唯一の医師として、島民の日常的な健康管理から救急医療までを一手に担う。趣味は読書とランニング。毎年秋に開かれる島の運動会、駅伝大会への参加を目指し、鋭意トレーニング中。