開眼!ヘルシーアイ講座

中高年は目の“シワ”に要注意

三木恵美子・南青山アイクリニック医師
  • 文字
  • 印刷

 年を取ると顔や首にシワができるように、目にも“シワ”ができることがあるって知っていましたか? 近年、加齢やドライアイとの関係が指摘され、積極的に治療されるようになってきた「結膜弛緩(しかん)症」。どのような症状が出て、どのような治療法があるのでしょうか。南青山アイクリニック(東京都)の三木恵美子医師に聞きました。【聞き手=編集部・中村好見】

 白目の表面には「結膜」という透明な薄い膜があります。元々結膜には適度な緩みがあり、眼球運動に耐えられるようになっています。この結膜の緩みが強くなってたるんだ状態が「結膜弛緩症」です。結膜弛緩症では多くの場合、下まぶたに沿ってたるみがあります。波打ってシワができたり、黒目(角膜)の上に乗ったりすることも。まばたきすると、このたるんだ結膜が動くために、「ごろごろする」「しょぼしょぼする」といった不快感があります。また、たるんだ結膜が邪魔をして、涙がこぼれやすくなります。さらに、結膜のたるみが動いて、毛細血管が引っ張られて切れ、結膜下出血の原因にもなります。

 近年、結膜弛緩症との関連が指摘されるようになったのが、目が「乾く」「かすむ」「疲れる」といった症状が出るドライアイ。結膜弛緩症は涙がこぼれやすくなる一方で、結膜にたるみがあるせいで目の表面に涙が行き渡らず、ドライアイの要因になります。また、たるんだ結膜がまぶたの裏と触れやすくなり、まばたきの度に摩擦が起こって、目の表面に傷もつきやすくなります。ドライアイ症状を訴える患者さんを診てみたら、結膜弛緩…

この記事は有料記事です。

残り614文字(全文1266文字)

三木恵美子

南青山アイクリニック医師

みき・えみこ 東京医科大学卒業後、慶應義塾大学眼科学教室に入局。コロンビア大学留学後、永寿総合病院眼科部長を経て、南青山アイクリニック勤務。豊かな経験から繊細な手技を必要とする白内障手術をはじめ、斜視や眼瞼下垂、ドライアイ治療など、多岐にわたる眼の治療を担っている。