医療プレミア特集

男女の平均寿命の差は自律神経が関係する?

西田佐保子・毎日新聞 デジタルメディア局
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 「自律神経」という言葉を見聞きする機会が増えています。しかし、それが私たちの体にどのような影響を与えているか、理解している人は少ないのではないしょうか。そこで、自律神経研究の第一人者である順天堂大学付属順天堂医院の小林弘幸教授に、「交感神経」と「副交感神経」の関係からコントロール法まで聞きました。

 私たちの体を構成しているさまざまな組織の多くが脳によりコントロールされています。脳からの指示を末端の組織に伝えるとともに、その状態を脳にフィードバックするのが神経の役割です。体の隅々にまで張り巡らされた神経のうち、普段、動きを意識することがない血管や内臓などに関わっているのが、今回のテーマである自律神経です。

 自律神経は、外部環境が変化しても内部環境(体内環境)を一定に保とうとする「恒常性」(ホメオスタシス)をつかさどる神経です。例えば、私たちの体は活動するのに最適な36度に体温が保たれています。暑いと汗をかくことで体温の上昇を防ぎ、逆に寒いと鳥肌が立ったり震えたりすることで、体温の下降を防ぎます。これは自律神経の働きによるものです。 他にも、呼吸、消化、排せつ、免疫、代謝、内分泌などの維持に、自律神…

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西田佐保子

毎日新聞 デジタルメディア局

にしだ・さほこ 1974年東京生まれ。 2014年11月、デジタルメディア局に配属。 興味のあるテーマ:認知症、予防医療、ターミナルケア。