医療プレミア特集

便秘大敵! 腸を制するものは自律神経を制す

西田佐保子・毎日新聞 デジタルメディア局
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 順天堂大学付属順天堂医院の小林弘幸教授に聞く「自律神経の正体」の第2回。前回は、交感神経と副交感神経の役割について、また自律神経のトータルパワー(総合力)を高める重要性についてご説明しました。今回は、トータルパワーのアップに不可欠な「腸内環境」についてご説明します。

【前編から続く】

 「腸内フローラ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、人間の腸の中に存在する1000種類以上、100兆個もの細菌の総称で、「腸内細菌叢(さいきんそう)」とも呼ばれます。最近の研究で、その状態が私たちの体や心にさまざまな影響を及ぼすことが分かってきました。自律神経もその例外ではありません。

 私たちの体は60兆個の細胞で構成されています。これら一つ一つが正常に機能するように、血液は酸素と十分な栄養を細胞に送り届けます。質のよい血液を作るためには、体内に取り入れた食物から栄養素を分解・吸収しなくてはなりません。この役割を担い、栄養豊かな血液を作るのが腸管で、栄養分の分解・吸収を正しく行えるかどうか、質の高い血液を作れるかどうかは、腸内環境がカギを握っているのです。そして、質の高い血液が…

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西田佐保子

毎日新聞 デジタルメディア局

にしだ・さほこ 1974年東京生まれ。 2014年11月、デジタルメディア局に配属。 興味のあるテーマ:認知症、予防医療、ターミナルケア。