医療プレミア特集

生活習慣改善で自律神経のバランスアップ

西田佐保子・毎日新聞 デジタルメディア局
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 「自律神経の正体」を順天堂大学付属順天堂医院の小林弘幸教授に聞くシリーズの最終回。前回の腸内環境のバランスを整える方法に続き、今回は自律神経のバランスを整える方法を紹介します。

【前編・中編から続く】

 2015年にイングランドで開かれたラグビー・ワールドカップ(W杯)で、日本代表FBの五郎丸歩選手がプレースキックの前に見せた「ルーティン」は、不思議なポーズとも相まってラグビーに関心のない人にまで強烈な印象を残しました。キックの前に、ボールを回したり、3歩下がって左に2歩動いたりといったルーティン(決まった動作)を入れることは、非常に重要です。呼吸が整い、自律神経が安定することで、血流が末端まで行き渡り思い通りのキックができるのです。

 五郎丸選手に限らず、トップクラスのアスリートは自律神経のバランスを整え、最大のパフォーマンスを引き出す達人です。例えば、背筋を伸ばし、腰骨からゆっくり脚を前に出して歩くプロゴルファーのタイガー・ウッズ選手。背筋を伸ばすことで気道が開き、肺に入ってくる酸素の量が増え、深い呼吸により副交感神経を高いレベルで維持しています。また、大リーグ・マーリンズのイチロー選手がバッターボックスに入る前にいつも同じ…

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西田佐保子

毎日新聞 デジタルメディア局

にしだ・さほこ 1974年東京生まれ。 2014年11月、デジタルメディア局に配属。 興味のあるテーマ:認知症、予防医療、ターミナルケア。