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乳がん手術、温存療法が減って全摘が増えている?!

福島安紀・医療ライター
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 「乳房を残せるのか」−−。乳がんと告知され治療を受けるとき、胸のふくらみを失わなくて済むのかは、多くの女性にとって大問題だ。そのため、かつては、ある程度がんが大きくても、乳房を残す「温存療法」をしてくれる病院を探し求める患者は少なくなかった。しかし、人工乳房(インプラント)を使った再建手術が保険適用になって以降、事情は変わりつつある。

 「乳がんの手術には、病巣とその周囲を部分的に取り除く乳房温存療法と、胸の筋肉は残して乳房を全て切除する方法(全摘)があります。インプラントによる再建が保険適用になる前は、約6割が温存療法を受ける患者さんでした。しかし、温存療法を受ける患者さんが5割くらいになり、全摘手術を選ぶ人が5割、そのうち5分の3くらいの人が乳房再建を受けるようになってきています」。がん研有明病院乳腺センター長の大野真司さん…

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福島安紀

医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。