実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

〈緊急企画〉ジカ熱拡大【後編】感染防止のカギと合併症

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
  • 文字
  • 印刷

「世界一恐ろしい生物=蚊」の実態を知る【9】

 中南米を中心に感染が拡大し、世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言したジカウイルス感染症。その症状、感染経路、感染報告エリアなどは、デング熱やチクングニア熱とほぼ同じです。しかし、ジカウイルスにはほかにない大きな問題の存在が指摘されています。それが、二つの重大な合併症をきたす可能性。一つはギラン・バレー症候群、もう一つは新生児の小頭症です。

この記事は有料記事です。

残り2476文字(全文2687文字)

   

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら

谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト