新・真健康論

人体は「ちくわ」 消化管の中は体の外

當瀬規嗣・札幌医科大学教授
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 私たちは毎日、食べ物を食べます。それは体に必要な栄養素を得るためです。人の体は約60兆個もの細胞でできていて、栄養素はその細胞の中で利用されます。ですから栄養素は、顕微鏡でなければ見られない細胞内に入るまで、とても小さくしなければなりません。つまり、栄養素の分子を完全にバラバラにしなければならないのです。

 食べ物は肉眼で見えて、手で持つことができるほど大きいですね。これを分子の大きさにまで小さくしてゆく…

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當瀬規嗣

札幌医科大学教授

とうせ・のりつぐ 1984年北海道大医学部卒、88年北海道大学大学院修了、医学博士。北海道大医学部助手、札幌医科大医学部助教授、米シンシナティ大助教授を経て、98年札幌医科大医学部教授(細胞生理学講座)に就任。2006~10年、同医学部長。医学部長就任時は47歳。全国に医学部は国公私立合わせて80あるが、最年少の学部長。「40代は驚きで、加速し始めた医学部改革の象徴」と話題になった。専門は生理学・薬理学で、心拍動開始の起源を探求している。