人類史からひもとく糖質制限食

「究極の糖質制限食」とてんかん

江部康二・高雄病院理事長
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 前回は、「究極の糖質制限食」とも言われるケトン食の、がん治療の可能性について紹介しましたが、今回はこのケトン食について、もう少し詳しくお話ししたいと思います。

実話をもとに製作された映画にケトン食が登場

 ケトン食というと「何、それ?」といった反応が返ってきそうです。一般にはおよそなじみのない言葉でしょう。でもこのケトン食、実は小児科の領域では認知度は高いのです。通常のてんかんの薬を飲んでも、ひきつけの発作が治まらない難治性てんかんの子供の治療法の一つとして確立されているからです(日本小児神経学会)。

 アカデミー主演女優賞を2度受賞している大女優のメリル・ストリープが主演し1997年に製作されたテレ…

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江部康二

高雄病院理事長

えべ・こうじ 1950年生まれ。京都大学医学部卒業。京都大学胸部疾患研究所(現京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学)などを経て、78年より医局長として一般財団法人高雄病院(京都市)に勤務。2000年理事長に就任。内科医、漢方医。糖尿病治療の研究に取り組み、「糖質制限食」の体系を確立したパイオニア。自身も02年に糖尿病であることが発覚し、実践して糖尿病と肥満を克服する。これまで高雄病院などで3000人を超える症例を通じて、糖尿病や肥満、生活習慣病、アレルギーなどに対する糖質制限食の画期的な治療効果を証明し、数々のベストセラーを上梓している。