実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

手足口病のウイルスが世界の脅威へ エンテロウイルスの謎【前編】

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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 2016年2月現在、世界で最も高い関心を集めている感染症はジカ熱をきたすジカウイルス感染症だと思います。世界保健機関(WHO)が「緊急事態宣言」をおこない、単に発熱をきたすだけでなく、感染するとギラン・バレー症候群を発症するリスク、また妊婦の場合は新生児に小頭症が起きる可能性が指摘されているわけですから、それは当然でしょう。

 では現在、日本で感染症の専門家に最も注目されている感染症は何かというと、おそらく「エンテロウイルス…

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト