紙面より

脳梗塞のタイムリミット 血管内治療で復帰確率向上

福島安紀・医療ライター
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 穏やかな日常を突然奪う脳梗塞(こうそく)。命が助かっても手足のまひで寝たきりになったり、言葉を失って意思の疎通ができなくなったりと深刻な後遺症が残る人も多い。発症すれば一刻を争うが、そのタイムリミットは治療法の進歩で徐々に延びている。最前線を取材した。

新たな血栓溶解剤の登場で劇的に改善

 脳梗塞は、血管が詰まり、脳の組織が壊死(えし)してダメージを受ける病気だ。年間25万人以上が、脳の血管が詰まるか破れるかする「脳卒中」にかかるが、その4分の3は脳梗塞だ。

 「特に怖いのが、イビチャ・オシム・元サッカー日本代表監督や長嶋茂雄・元巨人軍監督を襲った心原性脳塞…

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福島安紀

医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。