笑顔をつくる おなかの医学

ストレスが原因の便秘や下痢はこう治す

尾高健夫・尾高内科・胃腸クリニック院長
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患者数1200万人! 過敏性腸症候群【後編】

 前回は、ストレスによって便秘や下痢を繰り返す「過敏性腸症候群(IBS)」を紹介しました。今回はタイプ別にIBSの治療法を説明します。便秘と下痢では正反対の症状なので、同じ病気でもどちらが主体かによって治療法が異なります。

抗不安薬には心理的抵抗がある人も

 IBSでは下痢や便秘、腹痛や腹部不快感など腸に症状が表れますが、おおもとの原因は、ストレスによって脳が過度の負荷を受けることにあります。ですから、ストレスを緩和する抗不安薬や脳の興奮を抑える抗うつ薬を使うことが理にかなっていると考えられます。実際に、欧米では積極的に使われています。

 しかし、これらの薬には眠気や集中力の低下を招くなどの副作用が見られ、仕事をしている人には使いにくい…

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尾高健夫

尾高内科・胃腸クリニック院長

おだか・たけお 1989年島根医科大学(現・島根大学医学部)卒業後、千葉大学医学部第1内科(現・消化器・腎臓内科学)入局。千葉県立東金病院内科医長、東邦大学医療センター佐倉病院内視鏡治療センター講師、おゆみのクリニック(千葉市)消化器科部長などを経て、2014年千葉市内に尾高内科・胃腸クリニックを開設。長く消化器疾患と内視鏡検査の専門医として診療にあたり、特に胃腸疾患では内視鏡による早期がんの診断と治療、ヘリコバクター・ピロリの除菌治療、胃食道逆流症、便秘・下痢症など幅広い疾患を対象に治療と研究を行ってきた。モットーは「人として優しく、医者として明るい医療」。科学的エビデンス(証拠)と自身の経験による知識をバランスよく、わかりやすい言葉で患者に伝えることに心を砕いている。