読んでみた -認知症ブックガイド-

「介護家族を支える電話相談ハンドブック」

認知症予防財団
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 よく、電話相談員の心得は傾聴に徹することと言われる。それは著者の言う「相手の話に耳をすます」ことであり、相談者を自分の土俵に引きずり込まず、相手と同じ景色が見えるよう「相手の土俵にそっと入っていくこと」である。社会福祉法人浴風会「介護支え合い電話相談室」室長でもある著者は、この考えに沿って60の相談事例をまとめている。

 「認知症の父に運転をやめさせたい」「一人暮らしの父を施設に入れたほうがよいか」などさまざまな相談が紹介されているが、母への胃ろうを医師から勧められ、兄弟で意見が分かれ悩む娘からの相談には(1)迷っていることを整理する手助けをする(2)退院後に特養が受け入れ可能かどうかなど事前確認が必要と情報提供する(3)迷いに迷って決めたことは最良の判断とエールを送る−−と受け手側の対応方法も紹介し、専門職にも…

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認知症予防財団

認知症の予防・治療に関する調査研究および社会的な介護体制づくり、介護家族への支援活動などを行い、豊かで明るい希望に満ちた長寿社会の実現をめざす公益財団法人です。1990年3月28日、毎日新聞創刊120周年記念事業として毎日新聞社が提唱、医学会や医師会、経済団体連合会などの協力を受け、厚生大臣の許可を得て設立されました。公式サイトhttps://www.mainichi.co.jp/ninchishou/