病気が逃げ出すサプリ指南

健康食品は“原点回帰”する?!

丁宗鐵・日本薬科大学学長
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 「青汁」といえば、以前は青臭くて飲みにくい味でした。それでも健康のためと、我慢して飲んでいた人が多かったものです。近ごろの青汁は、ぐいぐいと飲める味の商品が増えています。青汁のレシピは以前と同じものが多いのですが、野菜の品種が変わってきたようです。トマトや果物も糖度が高くなり、味の当たり外れがなくなっています。身近な野菜や果物も嗜好(しこう)の変化に伴って改良され、より商品価値の高いものに変わっていきます。食べ物のこのような変化は、気をつけてほしいことの一つです。

 グレープフルーツを、甘い果物と思っている人は多いことでしょう。私の世代には、とても酸っぱい果物だったという記憶があります。当時は、アメリカから日本に輸入されるまでに2週間近くかかりました。その間にビタミンCが増えて酸味が増したのですが、いまは、甘くなったものが主流です。野菜や果物はビタミンやミネラルが多く、果物はとくにビタミンCの供給源といわれます。しかし、甘くなった果物から糖分を取り過ぎている…

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丁宗鐵

日本薬科大学学長

てい・むねてつ 1947年東京生まれ。医学博士。横浜市立大学医学部卒業。同大学大学院医学研究科修了。79年から81年まで米国スローン・ケタリングがん研究所に客員研究員として留学。日本東洋医学会漢方専門医・指導医。北里大学・東洋医学総合研究所研究部門長、東京大学大学院客員教授、東京女子医科大学特任教授を経て現在、日本薬科大学学長、百済診療所院長。近年の著書に「丁先生、漢方って、おもしろいです。」(朝日新聞出版)、「病気がイヤがる暮し方 江戸式健康心得」(春秋社)、「ガンが逃げ出す漢方力」(ヴィレッジブックス)など。