新・真健康論

知っていますか? 胃の本当の役割

當瀬規嗣・札幌医科大学教授
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 私たちが生きていくのに欠かせない臓器。ところが普段、その存在を意識することはありません。大半が無意識のうちにせっせと仕事をしてくれています。でも例外の臓器があります。胃です。心臓と並んで、何かの折に、存在を意識する臓器の代表格だといえます。

 例えば、空腹感を感じた時には「胃が空っぽだ」と思う人が多いと思います。逆に満腹感を感じた時は「胃がパンパンだ」と思うはずです。そして、心配事があると実際に胃が痛くなる人がいるように、食事がおいしくて胃の調子が良く、自分は健康だ、と実感する人も多いですね。そういう意味で、胃は健康のバロメーターの一つだといえます。

 このように、なじみの深い胃ですが、どんな役割を持っているのかご存じでしょうか。それは食べ物を貯蔵す…

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當瀬規嗣

札幌医科大学教授

とうせ・のりつぐ 1984年北海道大医学部卒、88年北海道大学大学院修了、医学博士。北海道大医学部助手、札幌医科大医学部助教授、米シンシナティ大助教授を経て、98年札幌医科大医学部教授(細胞生理学講座)に就任。2006~10年、同医学部長。医学部長就任時は47歳。全国に医学部は国公私立合わせて80あるが、最年少の学部長。「40代は驚きで、加速し始めた医学部改革の象徴」と話題になった。専門は生理学・薬理学で、心拍動開始の起源を探求している。