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「はんにゃ」川島さんが告白 30代の発症も増加する腎臓がんとは

医療プレミア編集部
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 お笑いコンビ「はんにゃ」の川島章良さん(34)が腎臓がんの摘出手術を受けたことをテレビ番組で明らかにしました。腎臓がんとはどんな病気なのでしょうか? 国立がん研究センター「がん情報サービス」、がん情報サイトPDQ日本語版などの情報から、この病気のアウトラインをまとめてみました。

 腎臓は腹部に左右1個ずつあり、血液をろ過して尿を作るほか、血圧のコントロールやホルモン生成などの機能を担っています。その構造は尿を作る「腎実質」と、作られた尿が集まる「腎盂(じんう)」に大別できます。腎実質は糸球体という毛細血管と、尿細管からできており、糸球体を通る血液が尿細管にろ過されて尿が作られます。一般に腎臓がんとは、尿細管の細胞に生じる「腎細胞がん」と、腎盂にできる「腎盂がん」を総称して言いますが、この二つはがんとしての性質や治療法が異なります。

 2011年に腎臓がん(腎細胞がん、腎盂がん)と新たに診断された数(新規罹患=りかん=数)は男性1万5846例、女性7236例で、がん全体(男性49万6304例、女性35万5233例)のそれぞれ3%、2%ほど(国立がん研究センター「がん情報サービス」より)。男性最多の胃がんが9万例あまり、女性最多の乳がんが7万2000例あまりであることも考えると、さほどポピュラーながんとも言えません。データを見て明らかなように男性に多く、年代別では40代以上、特に50〜60代から罹患数が急増します。しかし近年、特に腎細胞がんは20〜30代の発症が増加しているとの報告があります。

 13年の死亡率(人口10万人あたり何人死亡するか)で見ると、男性9.1、女性4.7で、胃がん(男性52.3、女性25.8)、肺がん(男性85.1、女性32.1)、大腸がん(男性42.2、女性33.9)などと比べると低めです。これは人間ドックなどの普及で早期発見が可能になったこと、そして後述の通り、早期であれば手術によって完治が見込めるがんであるためです。

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