MMJ編集長のニュースな医学

2045年の人々の評価は? 全中学生対象のピロリ菌検査

高野聡・毎日新聞 医療福祉部編集委員
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 1983年発見という新参者の病原体ながら、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の知名度が高いのは、胃炎、胃がんの原因菌というだけでなく、妙にかわいい名前のせいでもあるだろう。「ピロリ」は胃の出口を指すラテン語に由来している。

 発見者のウォーレンとマーシャルは、2005年にノーベル賞を受賞した。胃炎の病原という仮説の証明のため、マーシャルが自分で菌を飲み、急性胃炎を発症したというのは、ピロリ菌研究史で紹介される定番の逸話だ。「沼の水の味」がしたという。

 ピロリ菌感染の広がりは、衛生環境と関連している。上下水道が未整備の時代に幼少期を過ごした世代ほど感…

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高野聡

毎日新聞 医療福祉部編集委員

たかの・さとし 1989年毎日新聞社入社、地方支局勤務などを経て96年、東京本社科学環境部。医療・医学担当として病原性大腸菌O-157の集団感染、臓器移植法案および法成立後の1例目脳死移植などを取材。2009年新型インフルエンザを大阪本社科学環境部で取材。10年10月よりMMJ編集長、16年4月より医療福祉部編集委員。