消化器がんと闘う医師 その名も小高雅人!!!

人工肛門を回避する「究極の肛門温存手術」

小高雅人・佐野病院消化器がんセンター長
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 皆さん、直腸がんと聞くと、どんなことを思い浮かべますか? 私の外来で患者さんに直腸がんと告知すると、まず、開口一番におっしゃることは、「人工肛門になりますか?」です。よほど、悪い印象をお持ちなのでしょう。

 今回は直腸がんについて、その中でも、「肛門温存手術」という手術について詳しくお話しさせていただきたいと思います。

 直腸がんが肛門に非常に近いところにできた場合、がんのある直腸とともに周囲の肛門、皮膚、筋肉などを一緒に切除する「直腸切断術」が必要になります。肛門を失うわけですから、同時に、腸管の一部をおなかの壁を通して外(皮膚)に出し、肛門の代わりの便の出口を作る手術を行います。この手術で人工的に作った肛門が人工肛門(ストーマ)です。人工肛門には、便やガスが出ないように出口を締める肛門括約筋の機能がありません…

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小高雅人

佐野病院消化器がんセンター長

こたか・まさひと 大阪府生まれ、1997年高知医科大学(現・高知大学医学部)卒業。同大学付属病院第1外科、高知県立中央病院(現・高知医療センター)外科、国立がんセンター(現・国立がん研究センター)東病院大腸骨盤外科などを経て、2006年から佐野病院消化器センターに勤務。13年同病院消化器がんセンター長に就く。専門は胃がん、大腸がんの手術と化学療法、その他の消化器がん治療。