大人のためのスキンケア講座

早期の適切な診断、治療が欠かせない脱毛症

角田美英・かくた皮膚科クリニック院長
  • 文字
  • 印刷

気になる脱毛症の対処法【4】

 脱毛症の最終回では「円形脱毛症」をはじめとした、保険治療の対象となるものについて紹介します。治りにくいものもあり、兆候に気づいたらできるだけ早く医療機関を受診する必要があります。

円形脱毛症には血流促進の薬やステロイド剤

 病的な脱毛症でよく知られているものに円形脱毛症があります。頭の毛が円形、または似た形に突然、抜けてしまうものです。原因は特定できていないものの、免疫異常によるとの説が有力です。自分の髪の毛を異物と認識し、これを排除してしまう機序が働いて脱毛症が起こると考えられています。脱毛の範囲が少なければ自然に治るケースも多い一方、複数の場所に起こっていたり、全頭が脱毛してしまったりというタイプは難治性のものが多く、積極的な治療が必要です。

 治療では血流をよくする塩化カルプロニウム液や炎症を抑えるステロイド剤の外用薬、内服薬などがよく使わ…

この記事は有料記事です。

残り996文字(全文1386文字)

   

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら

角田美英

かくた皮膚科クリニック院長

かくた・みえ 東京都出身。1988年東京医科歯科大卒業。当初は内科医局に入局するが、皮膚科への転身を決意し、92年順天堂大皮膚科学教室入局。先天性表皮水疱症という難病の研究を行う一方、皮膚科全般の研さんを積んだ。美容皮膚科の専門クリニックで一般皮膚科とは異なる体系の技術、知識を学んだ後、09年に開業。特にニキビ治療と育毛治療の経験が豊富で、医師対象のセミナー等で講師を務めることも多い。美容皮膚科については科学的エビデンス(根拠)があり、効果が実証されている方法のみ取り入れている。かくた皮膚科クリニックウェブサイト