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アンジーも予防手術 HBOCに正しい理解を

福島安紀・医療ライター

 細胞のがん化にブレーキをかける特定の遺伝子に異常(変異)があるため、がんになりやすい「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」。ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんががんの予防のために、2013年に両方の乳房、2015年3月には卵巣・卵管の切除を公表して話題となった。日本でも乳がんの人の5〜10%はHBOCではないかと推定される。遺伝性乳がん卵巣がん症候群の当事者会「NPO法人クラヴィスアルクス」理事長の太宰牧子さん(47)に、HBOCと同会の活動について聞いた。

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医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。