漢方でつくる 心と体の健康歳時記

日本独自の発展を遂げた漢方薬の歴史を知る

加藤士郎・野木病院副院長/筑波大学付属病院臨床教授
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 漢方は日本人にとって身近な存在です。食養生や漢方薬などは昔から私たちの生活に取り入れられています。一方で、その歴史や漢方医学の考え方についてはあまり知られていません。そこで新連載の序章として、基本的な漢方の知識について2回にわたって紹介します。

かつて漢方薬は感染症にも処方されていた

 漢方は漢方薬とともに食事の取り方(食養生)や気功、鍼灸(しんきゅう)などを含む医学のことです。中国の伝統医学である東洋医学をもとに、日本で独自に発展したものです。

 東洋医学はご存じのように長い歴史があります。具体的には今から約1800年前、後漢時代にほぼ体系化さ…

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加藤士郎

野木病院副院長/筑波大学付属病院臨床教授

かとう・しろう 1982年獨協医科大学卒後、同大第1内科(現心臓・血管内科)入局。88年、同大第1内科大学院卒。第1内科講師、宇都宮東病院副院長などを経て、09年野木病院副院長、筑波大学非常勤講師。同年、筑波大学付属病院総合診療科に漢方外来開設。10年筑波大学付属病院臨床教授。筑波大学付属病院で漢方外来に従事するととともに、主に学生、研修医を対象に漢方の教育活動を行っている。編著に「臨床力をアップする漢方ー西洋医学と東洋医学のW専門医が指南!」(中山書店)。医学博士、日本内科学会認定医、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本老年医学会専門医・指導医など。