実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

性器のイボ、尖圭コンジローマの治療法は

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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理解してから接種する−−「ワクチン」の本当の意味と効果【13】

 治る病気とはいえ、ときに治療に時間がかかり、再発を繰り返すこともあるやっかいな性感染症、尖圭(せんけい)コンジローマの治療についてみていきましょう。

 日本性感染症学会のガイドライン上も(注1)、私の経験からも、最も推薦できるのは「液体窒素療法」です。これはマイナス196度の液体窒素を、綿棒などを用いてイボそのものに塗布する治療法です。マイナスといっても、実際に感じるのは「冷たさ」ではなく「痛み」です。ただし、麻酔を必要とするほどは痛くありません。その上、費用も安くつき、少々強く塗布しても瘢痕(はんこん)になるほどではありませんので最初に試すには最適です。また、液体窒素の利点として、部位がどこであっても治療できるということもあります。つまり、男性であれば陰茎、陰嚢(いんのう)、肛門、尿道口のどこにでも使えますし、女性の場合も、外陰部、会陰部(膣と肛門の間)、肛門、膣壁、子宮頸部・膣部のどこにでも塗布できます。

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト