
100人に1人が発症 「統合失調症」の真実【2】
「健康でありたい」。それは誰もが持つ自然な願いです。
「病気になりたくない」。それもまた、健康でありたいということと表裏一体の自然な願いです。
けれどもこの願いが「病気であるはずがない」に発展すると、問題が生まれます。事実の否認につながる姿勢だからです。この問題は特に、健康な悩みか、病か、表面的にはどちらとも解釈できるようなケースで大きくなります。
その例が引きこもりです。引きこもりは病気の症状のことがあります。治療しなければ悪化していくことがあります。そんな実例をご紹介しましょう。弟さんを心配するお兄様の話です。
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精神科医
はやし・きみかず 精神科医、医学博士。著書に「統合失調症という事実」「擬態うつ病/新型うつ病」「名作マンガで精神医学」「虚言癖、嘘つきは病気か」など。ウェブサイト「Dr.林のこころと脳の相談室」は、読者からの質問に林医師が事実を回答するもので、明るい事実・暗い事実・希望の持てる事実・希望の持てない事実を問わず、直截に回答するスタイルを、約20年にわたり継続中。
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