ボストン発 ウェルエイジング実践術

シャンパンで認知症予防?

大西睦子・内科医
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身近な飲み物と健康の関係【後編】

 前回は「テキーラと骨粗しょう症」「ココアと心血管系疾患」の関係について考察しました。今回、登場する飲み物はシャンパンとコーヒー。どちらも愛好する人の多い飲み物です。どんな効果があると考えられ、研究されているのでしょうか。さっそく見ていきましょう。

赤ワインのフラボノイドと同じ効果

 「週に1〜3杯のシャンパンを飲むと、認知症の予防になる」というニュースが昨年末、流れました。このニュースの基になっているのは、英国レディング大学の研究者らによる「シャンパンに含まれているフェノール化合物が、記憶と学習をつかさどる脳の海馬と皮質の信号を調整し、空間認知機能を向上させる」という、2013年の報告です。この報告がソーシャルメディアで再浮上し、ニュースとして人々の耳目を集めることになりました。

参考URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23458470

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大西睦子

内科医

おおにし・むつこ 内科医師、米国ボストン在住、医学博士。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部付属病院血液・腫瘍内科にて造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。08年4月から13年12月末まで、ハーバード大学で、肥満や老化などに関する研究に従事。ハーバード大学学部長賞を2度授与。現在、星槎グループ医療・教育未来創生研究所ボストン支部の研究員として、日米共同研究を進めている。著書に、「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側」(ダイヤモンド社)、「『カロリーゼロ』はかえって太る!」(講談社+α新書)、「健康でいたければ『それ』は食べるな」(朝日新聞出版)。