漢方薬は西洋薬と異なり、複数の生薬(草木類、動物の皮や骨、一部の鉱物)で構成されています。実は使用されている生薬はそれぞれ役割が違います。このほか作用による味の違いがあることや30分以内に効く即効性のあるものなど、知られざる漢方薬の魅力を紹介します。

漢方薬は複数の生薬が役割分担して成り立っている

 漢方薬は薬効成分のある複数の生薬の組み合わせでできています。日本で処方される漢方薬は保険が適用されるものだけで147種類、使われている生薬は保険適用外のものを含めると200種類以上あります。

漢方薬は中心となる生薬とその役割を補助する生薬とで構成されています。このような役割を「君臣佐使(くん…

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加藤士郎

野木病院副院長/筑波大学付属病院臨床教授

かとう・しろう 1982年獨協医科大学卒後、同大第1内科(現心臓・血管内科)入局。88年、同大第1内科大学院卒。第1内科講師、宇都宮東病院副院長などを経て、09年野木病院副院長、筑波大学非常勤講師。同年、筑波大学付属病院総合診療科に漢方外来開設。10年筑波大学付属病院臨床教授。筑波大学付属病院で漢方外来に従事するととともに、主に学生、研修医を対象に漢方の教育活動を行っている。編著に「臨床力をアップする漢方ー西洋医学と東洋医学のW専門医が指南!」(中山書店)。医学博士、日本内科学会認定医、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本老年医学会専門医・指導医など。