足のクリニック in 医療プレミア

巻き爪になる本当の理由は

桑原靖・足のクリニック 表参道院長
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 今回のテーマは「巻き爪」です。この文字を見ただけで痛みが脳裏によみがえる……という人も多いかもしれませんね。確かに痛く、場合によってはなかなか治らず膿(う)んで腫れることもある、つらい足の病気のひとつです。さて「足の病気」と書きましたが、そこに違和感を感じますか? 「足というより爪の病気だろう」「深爪が原因じゃないの?」と。いえ、巻き爪はまぎれもなく足に由来する病気です。爪に原因はほとんどありません。今回はその辺りから解説していきましょう。

 巻き爪は医学的には「陥入爪(かんにゅうそう)」と呼びます。爪は手でも足でも、かまぼこ状に湾曲した形状をしていますが、その端が周りの皮膚に食い込んだ状態を言います(図1)。この状態が起きるのは9割以上が足の親指。手の巻き爪はほとんどありません。傷口から感染すると、膿みや悪臭を伴うこともあります。

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桑原靖

足のクリニック 表参道院長

くわはら・やすし 2004年、埼玉医科大学医学部形成外科卒業。足に対する悩みを持つ方が多いにも関わらず、足を専門的に診る医療機関はほとんどないという状況に疑問を持ち、2013年、東京・表参道に日本初の足の症状・疾病に特化した「足のクリニック 表参道」(2017年7月に名称変更)を開設。