大人のためのスキンケア講座

じっとり汗は黄信号 夏のアトピー

角田美英・かくた皮膚科クリニック院長
  • 文字
  • 印刷

 夏はアトピー性皮膚炎が悪化しやすい時期。その大きな原因は、汗が皮膚を刺激することです。そこで今回は効果的な汗対策とともに、アトピー性皮膚炎の治療に欠かせないスキンケアのコツについて解説します。

 汗ばむ季節がやってきました。梅雨が明けると本格的な夏になります。実は夏場はアトピー性皮膚炎が悪化しやすい季節。汗をたくさんかくことが大きな原因です。

 アトピー性皮膚炎の患者さんは皮膚のバリアー機能が生まれつき弱く、これが病気の原因の一つと考えられています。バリアー機能とは皮膚の一番外側にある角層が皮膚を保護したり、水分を保ったりする働きのことです。アトピー性皮膚炎の肌は角質細胞の中の天然保湿因子や、角質細胞と角質細胞の間にあるセラミド(保湿機能を持つ脂質)の量が健康な皮膚に比べて少ないことがわかっています。このため、アレルギーの悪化要因となる…

この記事は有料記事です。

残り1282文字(全文1654文字)

角田美英

かくた皮膚科クリニック院長

かくた・みえ 東京都出身。1988年東京医科歯科大卒業。当初は内科医局に入局するが、皮膚科への転身を決意し、92年順天堂大皮膚科学教室入局。先天性表皮水疱症という難病の研究を行う一方、皮膚科全般の研さんを積んだ。美容皮膚科の専門クリニックで一般皮膚科とは異なる体系の技術、知識を学んだ後、09年に開業。特にニキビ治療と育毛治療の経験が豊富で、医師対象のセミナー等で講師を務めることも多い。美容皮膚科については科学的エビデンス(根拠)があり、効果が実証されている方法のみ取り入れている。かくた皮膚科クリニックウェブサイト