医療・健康Tips

かゆみをともなう水ぶくれ「汗疱」は早めに対処を

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 「汗疱(かんぽう)」とは、手のひらや手の指、足の裏、足の指に数mm程度の小さな水ぶくれ(水疱)が、たくさんできる皮膚の病気です。一部だけに起こることも、手と足同時に起こることもあります。症状は突然現れ、1カ月程度で自然に治ることが多いですが、繰り返すことも少なくありません。水疱のできはじめは痛がゆく、水疱が互いに合わさって、大きな水疱になることもあります。水疱がその後破れてじゅくじゅくし、そのあと皮膚の表面がフケのようにはがれ落ちます。このように湿疹へと進行した汗疱は、「異汗性湿疹」と呼ばれ、かゆみを伴います。

 汗疱の原因は、はっきりとはわかっていません。汗をかきやすい春や夏になると多くなるので、当初は汗の関与が原因として考えられていました。そのため“異汗性湿疹”や“汗疱”という病名で呼ばれますが、汗と直接関連があるかどうかは証明されていません。ニッケルなどの金属アレルギー、アトピー素因のある人はなりやすいといわれています。その他、季節(温暖)、年齢(思春期~40歳)、自律神経失調症、多汗なども背景にあるといわれています。最近では、かゆみが強く、皮膚の症状もひどい汗疱性湿疹には、金属アレルギーが関わっている場合があるといわれています。歯の治療で詰め物として用いられた金属が汗に含まれ、アレルギー症状を起こしている可能性が考えられます。

 汗疱の症状が足の指の側面や足の裏に出ている場合、水虫と勘違いしてしまう人も少なくありません。水虫はカビの一種である白癬(はくせん)菌が、皮膚に寄生して感染することによって発症します。汗疱は見た目が水虫と似ていますが、真菌や細菌、ウイルスなどの感染症ではないため、他の人にはうつりません。汗疱か水虫かを見極めるには、医療機関にかかり、顕微鏡で白癬菌がいるかどうかを調べてもらう必要があります。

 水虫のほかにも汗疱と間違われやすい皮膚…

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